オートスクーター(としまえん)

 みさき公園なき後、国内に唯一残るダッジェムカーだったが、2020年8月末をもって、としまえんも閉園が決定しており、まさに絶滅危惧種となっているアトラクション。入れ替わるように、8月10日、八景島シーパラダイスに「マリンカートファンタジア」というダッジェムが登場したが、こちらはかなり子ども向けのようだ。また、バッテリー式のようなので、天井から電気をバリバリ流して走らせるタイプは「オートスクーター」が最後。日本から絶滅することになる。悲しいことだ。

 残念ながら、最後の「オートスクーター」の体験はベストといえるものではなかった。完全に一方通行で回らないといけないのは以前からのようだが、昨今の新型コロナウィルス流行の影響を受けてか、車同士をぶつけるのは絶対に禁止。少しでも当たろうものなら、強めに注意されるという険しいものだった。スマホで乗りながら撮影しようとしていた人も注意されていた。しょうがない事とはいえ、ダッジェムとしての醍醐味が奪われ、ただの狭いゴーカートになってしまっていて、寂しかった。車ごとぶつけ合うという娯楽が成立しなくなった時代。天井から流れる電流、頭から通すだけのボロボロなシートベルト。僕が乗った後に、ゲリラ豪雨が来て、運転室が雨漏りし、スタッフの人たちがパニックになっていた。すべてが過去になる。


B−


綺麗に並べられた車両
一方通行で、ぐるぐる回らないといけない
天井の金網から電気を受け取って走っている
時々、バチバチっと火花が上がるのが最高だ

絶叫番長

全国の遊園地やテーマパークを訪れ、ジェットコースターをはじめ、アトラクションのレビューをしています

0コメント

  • 1000 / 1000