アメージング・アドベンチャー・オブ・スパイダーマン・ザ・ライド 4K3D(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)

 2004年1月にオープンしたUSJ開業後初の大型アトラクション。オープン当初に乗った時の衝撃はとんでもないものだった。スクリーンと実物を融合させた今までにないライド体験に脳みそが追いつかず、初めて乗った時は本当に意味がわからなかった。当時は年パスユーザーだったので、毎回、来園するたびに乗りまくった。間違いなく人生でNo.1のアトラクションだった。

 「だった」ということは、今は違うということだ。もちろん、10年以上が経ち、僕自身も様々な経験をした上、新しいアトラクションも沢山生まれて、新鮮さが無くなってきたのは間違いないだろう。だが、それ以上の理由がある。

 それこそ、新鮮さを取り戻す為だろう。2013年7月に大幅リニューアルした。映像が4Kと高画質になり、エフェクトや音楽にもアレンジが加えられた。3ヶ月の期間限定でスパイダーマンの声をSMAPの香取慎吾が務める等、このリニューアルは大きな話題となり、大好評だったが、個人的にはこの変更が全くハマらなかった。

 まず、映像について。当初はキューラインで今も使われているようなコミック風のタッチだったのが、CG丸出しのツルツルな映像に変更されている。ドクターオクトパスもコミック風でカッコ良かったのが、実写版「スパイダーマン」に寄せたコートを着た控えめなデザインに変わっている。これをリアリティというのか。コミックの世界に入り込む感じが好きだったので、個人的には違和感しか感じない。また、音楽についても以前の方が良かった。特に、ドクターオクトパスが炎で攻撃してくるシーンの後、ホブゴブリンが登場するシーンの前。シーンとシーンを繋ぐ何もない場所だが、音楽がカッコよくて、良いアクセントになっていた。そこが今では無音でエンジン音が響くだけ。リニューアルして、全体のテンポを落としてしまうとはどういうことだ。最後のビルの間を飛び回るシーンも前のアレンジの方がわかりやすくて、もっと興奮できたように思う。スパイダーマンの生みの親であるスタン・リーがカメオ出演(マーベルのお約束)しているのだが、それもリニューアル版では回数が多過ぎて、しつこく感じる。

 懐古主義だと言われても仕方ない。だが、何度乗っても違和感が拭えないのだ。素晴らしいライドであるのは間違いないし、今でもその評価は変わらない。ただ、乗る頻度は以前と比べると、明らかに減ってしまった。


A−


周囲のファザードに馴染んだエントランスで
中に何が待っているのだろうとワクワクする
デイリービューグル社を模した長いキューライン
並んでいるだけでストーリーが丁寧に伝わってくるのも斬新だった
逆に待ち時間が短いと、話がわからない(笑)
ピーターパーカーのオフィスや暗室を見学できる
コミックタッチなのは好みが分かれるところだが、
かなり作り込まれている
最後の部屋の映像も15分ほどあって盛り沢山
待ち時間が短いと逆にゆっくり見れない
隠れキャプテン・アメリカ
12人乗りの取材用車両「スクープ」に乗り込む
シュミレーションライドとダークライドを掛け合わせた最強のライド

絶叫番長

全国の遊園地やテーマパークを訪れ、ジェットコースターをはじめ、アトラクションのレビューをしています

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