ハリー・ポッター・アンド・ザ・フォービドゥン・ジャーニー(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)

 2014年7月にオープンしたウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッターのメインアトラクションで、ロボットアームの先端に取り付けられた4人掛けの座席に乗り込み、実際のセットと映像とのコンビネーションで展開していくダークライド。

 初めて乗った時は、冬場の空いている時期。閉園間近に乗ったので、ガラガラで待ち時間なんてなかった。大人気アトラクションのイメージだったので、ここまであっさり乗れたことに驚いたが、それ以上に、何が起きているのかわからなすぎてビックリした。本当に革命的なアトラクションは初めて乗った時、何が起きているのか、よくわからず、ただ唖然としているうちに終わってしまうものだ。そこまでのアトラクションは「スパイダーマン」以来だった。もちろん、連続で乗った。

 ちなみに、別の日に友達と調子に乗って、連続3回乗車をしてみたが、どんな乗り物でも酔わない僕でも、さすがに気分が悪くなったので、あまりオススメしない。酔いやすい人は1回の乗車でも気分が悪くなるみたいなので、注意が必要だ。それぐらい今までにない感覚なのだ。

 城内に入ると、まず全ての荷物をロッカーに預ける必要がある。このロッカーが毎度、大混雑しているのはストレスだ。ロッカーに入れる人と出す人が入り乱れ、あまりにも狭いし、導線も悪い。唯一と言ってもいいぐらいのマイナスポイントだ。

 その後は、映画でおなじみの校長室や闇の魔術に対する防衛術の教室、動き出す絵画、組分け帽子など作り込まれたキューラインが続く。ライド自体の回転率が良いので、列はサクサク進む。ゆっくりと見たい人は「ホグワーツ・キャッスルウォーク」というキューラインを歩くだけの別ルートが用意されているので、そちらも利用して欲しい。酔いやすいのでライドには乗りたくないけど、ホグワーツの雰囲気を味わいたいという人にもピッタリだ。アトラクション入口の左側に待ち時間が掲示されている時に(実施している時と実施していない時がある)、クルーに声をかけると案内してくれる。普通のキューラインでは見られない部屋も沢山あって楽しい。

 「スパイダーマン」だとキューラインに並んでいるだけで、ストーリーが伝わるようになっているが、「ハリー・ポッター」は少しわかりにくい。一応説明すると、自分たちはホグワーツに招待されたマグルの生徒たちという設定。ホグワーツの歴史についてビンズ先生の授業を受けることになるが、それがとてつもなく面白くない授業なので、ハリーたちと抜け出して、クィディッチの試合を見に行っちゃおう、というもの。正直、その設定を知らずに乗って、1回で理解できる人はいないだろう。しかし、設定がよくわからなくても、ライド本編は映画に出てきた名シーンが目白押しで、間違いなく楽しめる。蜘蛛やディメンターが登場する怖くて暗いシーンが長めなのは、好みの分かれるところかもしれない。個人的には、暴れ柳のシーンで、座席がほとんど反転しそうな程、仰け反るところと、そこから始まるクィディッチのシーンが大好きだ。

 2015年5月には、映像を3D化してリニューアル。個人的には、自分のメガネの上に3Dメガネを付けるのが苦痛なので、付けずにそのまま手に持って楽しんでいた。3Dメガネに対する不評は僕だけではなかったようで、2018年3月に「完全版」として再リニューアル。映像のフレームレートを従来の60fpsから120fpsにアップデートし、3Dメガネなしでも臨場感ある映像を楽しめるようになった。また、ドラゴンが吐く炎や、ディメンターの冷気をより感じられる特殊効果も追加され(完全版オープン時は特に変化がなかったが、後にしれっと追加された)、完全版の名に恥じない、今までで一番良い状態になっているので、以前乗ったことある人も、改めて乗ってみることをオススメしたい。


A


黒い湖に反射するホグワーツ城
とても印象的な景色だ
羽の生えたイノシシが印象的なエントランス
正面に進み城内に入るとロッカーがある
待ち列が長い時は左に進み、温室へ向かう
ホグワーツ・キャッスルウォークの待ち時間
左に進むと、温室の待ち列がある
裏側からだとアトラクションの建屋が見えてしまっている
キャッスルウォークでしか行けない通路もある
映画でお馴染みの動く絵画
あまりにも自然なのでスゴイ
暗くて見つけづらいが、みぞの鏡もある
闇の魔術に対する防衛術の部屋では
ハリーたちが登場する
乗り場の直前には組分け帽子が登場
昼も夜も美しいホグワーツ城

絶叫番長

全国の遊園地やテーマパークを訪れ、ジェットコースターをはじめ、アトラクションのレビューをしています

0コメント

  • 1000 / 1000