フライト・オブ・ザ・ヒッポグリフ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)

長さ335m/高さ13m/最高速度45.9km/h

Vekoma/Junior Coaster

 ザ・ウィザーディング・オブ・ハリー・ポッターにあるベコマ社製のジュニア・コースター。待ち列にはハグリッドの小屋があり、巻き上げの前には魔法生物のヒッポグリフが登場するなど、ハリー・ポッターの世界観に合わせて作られているものの、実際のコースター自体は、世界で21機も稼働している量産型のコースターだ。

 車両は2人乗りが8両編成、腰のバーのみだが、すね当てがついているので、少し狭く感じる。個人的には、後ろ寄りよりも前寄りの車両、特に先頭がスピード感あって楽しく感じた。また、巻き上げ後に見える、ホグワーツ城やホグズミード村の景色も見どころだと思う。ハグリッドと共にヒッポグリフの飛行訓練をするという設定のはずだが、先頭車両がリアルなヒッポグリフの造形ではなく、なぜかヒッポグリフ型のわら細工のようになっているのは、よくわからない(いったい自分たちは何に乗っているのか)。

 このコースターの一番の長所であり、短所は乗り心地が良すぎる事だと思う。巻き上げもタイヤ式なので、スルスルと上っていくし、その後もコースの上を滑るように進んでいく。確かに乗り心地は素晴らしいが、コース自体も緩いので、左右に振られたり、体が浮いたりなどの刺激が皆無だ。あまりにもスムーズすぎて、コースターとしての面白さが犠牲になってしまっている。また、ハリー・ポッターのアトラクションという期待値の高さの割には、1分以下で終わってしまうのも寂しい。僕が1人で乗った時、相席になったテンションの高い外国人が最後のブレーキで止まった時に「Emergency?(緊急事態?)」と聞いてきた。「Finish(終わり)」と答えると、「Oh,No!」とガッカリしていたのが、なんだか申し訳なかった(笑)。しかも、基本的に2編成で運転しているので、ブレーキゾーンでしばらく待たされるのも盛り下がってしまう。


B−


石碑の間がエントランスになっており、
真上にファーストドロップがある
石碑に刻まれたアトラクション名
待ち列にはハグリッドの小屋と畑がある
ハグリッドのモーターバイクも置かれている
乗り場の様子
1両2人乗りの車両
座りやすいが、すね当てが邪魔
タイヤでの巻き上げ
この草の裏にヒッポグリフがいる(乗車しないと見えないが)
巻き上げの時にホグワーツ城とホグズミード村が綺麗に見える
ファーストドロップというよりも
ほぼ2周する水平ループからスタート
大きなドロップのない旋回中心のレイアウト
ヒッポグリフに乗っているという設定のはずが
藁のような造形の先頭車両
ブレーキゾーンの様子
ここに造形があれば少し印象が変わったかも 

絶叫番長

全国の遊園地やテーマパークを訪れ、ジェットコースターをはじめ、アトラクションのレビューをしています

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