1966年のナガシマスパーランド開業時から稼働している園内最古のコースター。詳細なスペック等がよくわからず、メーカーもRCDBではトーゴ製となっているのだけど、みさき公園のジェットコースターと同じ明和製なのではないかという説もあったりと、古い上に、花やしきのローラーコースターなどとは違って、あまり話題に上がることもないコースターなので、謎な部分が多い。ちなみに、上の写真の巻き上げを見ると、わかりやすいが、コースや支柱の形状がそっくりだし(ジェットコースターというより鉄道の橋梁のようでカッコいい)、乗り心地や車両の形も、みさき公園のジェットコースターにそっくりなので、個人的には明和説を信じたい。
ジェットコースターはコース全体が森に覆われている。この森の中に、さらに汽車とゴーカートがあり、森を囲むようにピーターラビットスカイライナーが走っている。基本的には、子どもでも安心して乗れるユルいコースターなのだが、この森の中を走るので、意外とスピード感があって楽しい。残念ながら、冬場は葉が落ちてしまって、少し寂しい景色の中を走ることになってしまうのだが、夏場は完全に木々に覆われた中を走る。たまに葉っぱが落ちて来て、顔に当たることがあるぐらいだ。
車両は絵に描いたようなトロッコ。ここまでトロッコらしいトロッコなのも逆に珍しいぐらい。2×2の6両編成で、安全装置は2人で1つのシートベルトだけという簡単さ。そこまでスピードが出たりするコースターではないが、さすがにシートベルトだけというのは少しドキドキする。
レイアウトは大きく8の字を描くような形をしている。巻き上げが終わり、少し下がって助走をつけると、そのまま右に大きく180度旋回。森に突っ込んでいく形でファーストドロップ。そのまま上昇し、先ほどとは逆サイドを大きく右に180度旋回。巻き上げと交差するようにセカンドドロップがあり、続いて、ファーストドロップまでの旋回パートの下の段を左に大きく旋回していく。その高架下を抜けると、池に飛び込むような形でサードドロップ。真っ直ぐな橋を渡り、次はセカンドドロップ前の旋回パートの高架下を左に旋回していき、駅舎に戻る。ドロップは全てゆったりとした角度で、全ての旋回パートにもカント(横向きの傾斜)がなく、穏やかな走りだが、森の中を走ったり、高架下を走ったりと、視覚的な楽しさは多く、ジェットコースター入門編としてはピッタリな純粋に楽しめるコースターだと思う。
初めて乗った時は、駅舎の直前にタイヤブレーキが設置されており(タイヤが濡れないように屋根がある)、その焦げた匂いがとても印象に残っていた。だが、2019年の春と2020年冬に乗った時には、タイヤが取り外されていて、使われなくなっていた。もしかしたら、速度が速くなる夏場だけ使われているのだろうか、少し気になる。
B
森の中央に位置する駅舎
絵に描いたようなトロッコ型車両
安全装置はシートベルトだけで、開放感がある
独特な形をした巻き上げ
ゴーカートと汽車が森の中にある
奥に見える急な方の傾斜がファーストドロップ
ぐるっと回ってセカンドドロップ
傾斜もカントもないパートが多い
セカンドドロップを待ち列から見た様子
またぐるっと回って来てサードドロップ
池の上の橋を真っ直ぐ進む
二層になったコース
最後はこの高架下を走る
ブレーキゾーンにはタイヤブレーキの為の屋根がある
この写真でもタイヤは外されている
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