東京ディズニーシー/ロストリバーデルタ
2005年に東京ディズニーシーに初めて追加された大型アトラクションで、約80億円という大金をかけて作られたコースター。遺跡発掘中に、炎の神と水の神を向かい合わせにしてしまったが為に、神の怒りを買い、超常現象が巻き起こっているというバックストーリーの元、遺跡の外観は恐ろしいほど作り込まれていて雰囲気は抜群だ。だが、肝心のレイアウトはディズニーランドパリのインディジョーンズがテーマのコースターと同じ、それ自体も、元は移動遊園地に設置されているコースターに使われているレイアウトを流用したもの、とコースター自体は、よくある小型のループコースターに過ぎないので、実際に乗った時の呆気なさは、見かけから来る期待値を大きく下回ってしまう。個人的には、ひねくれ者なので、超常現象が巻き起こって、ホッパーカーと呼ばれる貸車も暴走しているという設定なのに、なんで普通のチェーン式の巻き上げがいきなりあるんだ、と思わず突っ込みたくなってしまう。作り込まれているようで、全体に緩いのだ。
巻き上げの後は2つの小さなドロップがある。ここはワイルドマウス系のコースターのようなドロップ。残念ながらほぼ浮かない。その後のサードドロップが一番大きな落差を誇り、唯一、迫力があるところ。ミストの中に突っ込んで行くと、突然、小型のループが現れる。クルッと小さな回転で、例えるなら、逆上がりをするような感覚だ。ループがあるのに、荷物持ち込みなのに最初は驚くが、実際に乗ってみると、全然大丈夫だということがわかる。その後は水平ループがあり、遺跡の下部を大きく回るように進むが、最終的はほとんど止まりそうなスピードにまで落ちてしまうので、あまりスリルはない。
ただ、ディズニーのコースターでループがあるというインパクトは大きく、また、ちょっと勇気はいるが、そこまで恐ろしいものでないというレベルなので、学生たちには大人気のようだ。その日の客層によって待ち時間が大きく変動しているように思う。肩掛けのハーネスが大きい上に(しかも、ミストを浴び続けているせいで生乾き臭い)、背もたれもかなり高いので、もちろん乗るなら先頭一択なのだろうが、残念ながら、今まで一度も当たったことがない。
B−
雰囲気抜群の入り口
キューラインもかなり作り込まれているが、
実際に乗ると、そこまで感じないのが不思議
炎と水が随所に演出として使われている
巻き上げで、同じアナウンスがずっとリピート
されているのは雰囲気ぶち壊し(笑)
3層になったコース
一番迫力のあるサードドロップ
造形物に囲まれた小型のループ
高速ディスパッチを実現する長いブレーキゾーン
2人×3列×2両という編成
ハーネスが大きので、視界は良くない
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