アクア ウィンド(ラグナシア)

ラグーナテンボス ラグナシア

高さ15m/長さ380m/最高速度55km/h

Gerstlauer Amusement Rides GmbH/Bobsled Coaster

 2004年にオープンし、ゲルシュトラウアー社製としては日本初上陸となったコースター。キューラインと乗り場は屋内にあり、それなりに装飾がなされているが、ラグナシアの他のアトラクションに比べると控えめなもの。屋内のキューラインは照明がチカチカしたり、怪しげなBGMが流されているが、そこまで変化のあるものではないので、並んでいるのは辛かった。というのもこのコースター、4人乗りの1両編成なのだが、1グループ1台で乗せている。2人グループ2組の相乗りすらない。僕のように1人でいった場合は、自動的に貸切となる。それが2台だけで、しかもワンマン運営。あまりにも効率が悪すぎる。1時間あたり50人ぐらいしか進んでいないんじゃないか。車両自体は開放的でかなり良く、安全装置は泉陽ベルトとU字のハーネスと二重であるがそこまで気にならない。安全確認に時間はかかるが。前列では足を伸ばして乗るのが基本スタイルとなるので、車両というよりも、まるでソリのようだ。

 屋外は遺跡のような造形がなされている。ただ、乗り場とコースの間、理想を言えば、真っ暗であれば気にならなかったであろう部分、が明らかに倉庫っぽい感じがしているのは少し残念だった。スタートし、外に出るとすぐに巻き上げ。演出なのかわからないが、巻き上げの後半が急に早くなったのは驚いた。前の車両はすでに乗り場にあったはずなので、理由はよくわからない。

 ファーストドロップは左下に旋回するようにドロップ。いわゆるシュワルツコフカーブ。そのまま左上に上昇し、1周くるっと回るような形となる。落差は全体の高さの半分ほどだが、良い動き。そのあとは、マッドマウスパート。高所恐怖症なので、これはめっちゃ怖い。そこが終わると、下りの水平ループ。なのだけど、直径がかなり小さく、落差もあるので、水平ループというよりも渦巻き状のドロップという感じで見た目に楽しい。そのまま、屋内へ突入し、逆向きに切り返し、上りの水平ループ。すぐに外へと出てくる。この流れがこのコースターで一番盛り上がるところだ。屋内では何か彫像のようなものが光っているように見えた。外に出ると、地面スレスレまで小さくドロップ、大きく左へバンクカーブ。体がほぼ真横になるし、地面が近いので面白い。その後、小さなキャメルバックがあり、ホップしてブレーキ。ここは浮きそうな気配があるが、実際にはほぼ浮かない。そのまま、屋内の乗り場へ戻って終了となる。

 アクアウィンドは有名サイトで紹介されてから、優秀なコースターとして非常に有名だが、個人的には面白いけど、素晴らしいと言えるかというとそこまで、という感じで、マッドマウスの発展系というか、突然変異種という印象の方が強かった。遺跡風の造形や珍しいエレメント、見た目としての面白さに、実際に乗車しての面白さが追いついていない。つまり、期待しすぎてしまったのだろう。特に夜のライトアップの美しさは今までに見たことがないものだった。


B+


コースは屋外だが、乗り場は建物の一部にある
20分待ち表記だが、並んでいるのは20人ほど
それでもガッツリ待たされる
屋内のキューライン
4人乗りのソリのような車両
くるっと一周回る独特なファーストドロップ
定番だがやっぱり怖いマウスパート
建物に突入する後半パート
地面スレスレのバンクカーブ
最後のキャメルバック。
非常に浮きそうだが角度が甘すぎる
美しいライトアップ


絶叫番長

全国の遊園地やテーマパークを訪れ、ジェットコースターをはじめ、アトラクションのレビューをしています

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