姫路セントラルパーク
誘惑に勝てなかった。マジックハウスの存在感。通りがかかるたびに気になってしまう。どう考えてもクソなのはわかっているのに、誘惑に勝てなかった。パスポート使用不可。別料金300円。こういう課金は童心に帰らされる。
なんと入り口はコインゲート式。100円玉を1枚ずつ入れなければならない。小銭がなかったので、よっぽど乗り越えて入ってやろうかと思ったけど、すぐ横に両替機がちゃんと用意されてあったし、どんなクソであっても、心が痛む。マジックハウス君に悪気はないのだ。パスポート使用不可なのは大人の事情でしかないのだ。そこは素直に従おう。
両親と子供1人という典型的な家族の注目をなぜか浴びながら、ゲートにお金を入れる。ゲートを通り、すぐ角を曲がると、適当すぎる廊下と階段。中に入っている間に、竜巻でも来たら、ディズニー映画のように一緒に飛んで行ってしまうのではないか、と心配になる。その先にメインの部屋がある。何を隠そう、このマジックハウスはワンルームなのだ。
これが全て。奥に見える扉の先に出口がある。よくあるトリックだが、なぜか真っ直ぐ立てず、ボールが坂を登り、水が逆流するという、いわゆる錯覚の部屋。ただし、明らかな大きな間違いが1つある。そう、入って最初に目に飛び込んでくるエアコンがいたって普通につけられているのだ。ちなみに、上の写真は理想の角度で撮った写真。実際に目にする光景は下の写真だ。
錯覚の部屋というより、ただ傾いている部屋でしかない。
そして、この部屋の壁にはトリックアートの絵がいくつも貼られている。ネットから引っ張ってきてコピーしただけなのは明白だが、まだこれは許してあげたい。なぜなら、掲示物はそれだけじゃないからだ。
以上、300円。さすがにツラい。脱力(そして、少しニヤニヤ)しながら、出口を出ると、先ほどの家族がコインゲートにお金を入れているところだった。ちょっと待って、と僕が声をかける間もなく、その家族はマジックハウスの中へと消えていった。
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