ヴィーナスGP

スペースワールド

長さ1040m/高さ40m/最高速度86km/h/最高傾斜60°

Maurer Rides GmbH/Custom Looping Coaster

 ルーピングスターやシャトルループを設計したコースター界の神様、アントン・シュワルツコフの遺作と言われるコースターで、1996年にオープン。その後、2007年にカラーリングを一新し、リニューアルオープン。淡い水色から主張の強い黄緑へと変更された。スペースワールド開業当初からスペースシャトルディスカバリー号は存在していたので、コースターの方が後付けで作られているわけだけど、見事に調和した本当に美しいコース設計だと思う。シャトルの目の前に鎮座した巨大なループ(日本最大級というのも納得の大きさ)はインパクト大で、むしろ、このループのために、シャトルが存在しているかのよう。ファーストからのセカンド、そして、ループという大胆な動きの前半に対して、後半は、執拗なまでの水平ループの連続が狭い土地に絡み合うように配置されており、かなりハード。カント角もきつく、地面をえぐるようにピットになっている場所もある。また、うなるような走行音が印象的だ。

 車両は2人乗りの短い車両が12両編成とかなり長い印象。乗り場の乗車側にスタッフはおらず、自由に席を選ぶことができる。個人的にはこの手のプラスGが強いコースターは後方よりも前方の車両の方が迫力が楽しめて良いと思う。ハーネスはループ系コースターでは定番の固定されたU字型ではなく、フックのように肩当てのみがあるタイプで、油断するとドンドンと下がってくる。僕も最初に乗った時は前半パートでエアタイムを求めて、力を抜いてしまったせいで一気に肩当てが下がってきて、ただえさえプラスGとの戦いとなる後半パートがめちゃくちゃ辛かった。前半パートで力を抜いたところで、エアタイムは皆無だったし、普通に痛いので、注意した方が良い。

 スタート時にエネルギーをチャージする為だと言って、声出しがある。スタッフの「エネルギーチャージ、ヴィー?」の後に「ナス!」と叫ぶ。その盛り上がり度によって、モニターにチャージ度が現れ、その数値によってコースターのスピードが変わる、という設定。あくまで設定。巻き上げ式なので、変わるはずがありません。待ち列から見てた感じでも、どう考えてもランダムです。声の大きさすら、ちゃんと測っているのか怪しい。朝一で乗った時は90%台、夕方に乗った時は50%台だったけど、明らかに2回目の方が早かった。冬は気温の上がってきた昼からの方が摩擦が減って速くなるので、スピードを速くしたいなら、大声を出すよりも、午後から乗った方が良い。って、あれ?もしかして、めっちゃ興醒めな発言してます?


A−


割と回転率はよくこれぐらいの待ち列だと30分以内には乗れた
待ち列に掲示されたコースレイアウト
乗り場の様子
左のモニターにチャージ度が出る
コースターとスぺースシャトルのコラボ
園外から見るとかなり異様な光景で素晴らしい
水平ループが密集する後半パート
地面スレスレでの水平ループ
かなりハード


絶叫番長

全国の遊園地やテーマパークを訪れ、ジェットコースターをはじめ、アトラクションのレビューをしています

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