いきなりですが、ワニワニコースターには、第1回「激しくツッコミを入れることはできないけど、何だか変でよくわからないコースター」賞を授与します。
RCDB情報では明昌製(確証なし)の子ども向けコースターで、ベコマ社製ジュニアコースターのノックオフ、悪く言えば、パクリのような感じ。上の写真を見てもらえばわかるように、駅舎からなんだか変だ。古くからあるメリーゴーランドのような豪華な装飾だが、奥の4色の壁はテントだし、よく見ると、錆だらけだ。駅舎の奥に向かって、傾斜で低くなっている為、通路から乗り場に向かう、ちょっとした橋のようなものが付いている。
その名の通り、ワニを模した車両は1両2人乗りの8両編成。規模の割には長い編成だ。先頭車両のワニのデザインはおそらく、ひらかたパークの「ラウディ」と同じだ。レイアウトは全く違うのだが、ある意味、兄弟機といえるかもしれない。
コース全体は大きな8の字になっている。乗り場から少し右に折れるように出発すると、タイヤの巻き上げ。雨が降っても運転できるようにだろう、巻き上げ全体がテントで覆われているのが珍しい。巻き上げを上りきると、目の前に北海道グリーンランドのエントランスエリアが広がる。ちょっとした丘の上に位置しているので、見晴らしが良い。巻き上げがトンネルに覆われていることで、トンネルを抜けた時の開放感もプラスされている。もちろん想定外だろうが、トンネルが意外と良い演出になってしまっている。どう考えても面白くないコースターなのに、ロケーションの良さのおかげで、意外と悪くない感じがしてしまうことが、このコースターの「何だか変」な感じをさらに強めている。
ファーストドロップと言えるものは、ほとんど存在しない。助走をつけるように少し下がると、左へ旋回。丘の上なので、子どもにとっては、かなり高く感じるだろう。そのまま、巻き上げの下をくぐるように下がっていく。コースター自体の落差はせいぜい2、3mぐらいだ。続いて、極小のキャメルバックというより、もはや窪み、があり、ガクンと揺れた後は、少し右に方向を変え、更にもう1回、ガクンと窪みを進む。かなり歪なコースだ。最後に、大きく右に旋回して駅舎へと戻ってくる。この旋回も見晴らしが良い。
このコースを2周する。個人的に、1人遊園地で1番胸が痛い瞬間は、あまり面白くないコースターで2周目に入る前に駅舎を通過している時だ。他にお客さんも誰もいなくて、スタッフのおじいちゃんと2人きり。なんだか不思議な気分になる。
B−
丘の上にあるピンクのワニのコースター
冷静に考えると意味がわからない(笑)
規模の割には長めの車両
ちゃんと尻尾までついている
2人で共有のT字安全バー
トンネルに覆われた巻き上げ
ほとんど落差のない前半
丘の上にあり、見晴らしの良い旋回
巻き上げの下をくぐり進む
奥に1つ目の窪みが見える
2つ目の窪み
ガタガタとした変なコース
最後にまた見晴らしの良い旋回
奥に見えるのは、大きな屋外ステージ
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