キッチンミュージカル(ルスツリゾート)

 ルスツリゾートのディズニーへの憧れはあからさまで、ホテルの通路や遊園地の広場に熊のアニマトロニクスがいて、カントリーソングを歌ったり楽器を演奏していたりしているほどだ。これを見てカントリーベアシアターを思い出さない人はいないだろう。フードコートの建物の一部にあるシアターで上映されているキッチンミュージカルもディズニーへの憧憬を感じるアトラクション。住人が寝静まった夜中のキッチンで野菜や食器たちが歌い踊るアニマトロニクスショーだ。

 ディズニー、ディズニーとは言っているが、正直、クオリティはかなり低い。アニマトロニクスといっても、機械的にユラユラ揺れたり、くるくる回ったりするものがほとんど。無表情の野菜や食器が明るい曲に合わせて動くのは、楽しいというよりも、はっきり言って、不気味でしかない。そのうえ、どうにも面白くない。ストーリーが全くないに等しいのだ。その割には10分間と、なかなか長くて辛かった。雨の降る遊園地、数少ない屋内アトラクションなのに僕以外には誰もいなかったので、トラウマになりそうなレベルだ。でも、一番の恐怖は誰かが途中で入って来ないかが心配すぎることだった。男1人でこんなのを見ている様を見られてしまうのは、流石に、ぼっち強者の僕でも辛すぎる(笑)。


C


入る勇気が出なくて、入り口の前を5往復ぐらいした
スタッフがいないセルフサービスなので、
上映時間が明示されているのは親切
勝手に始まって勝手に終わるのがさらに不気味
目覚まし時計が進行役になっている
セサミストリートとかが苦手な人は卒倒しそうな世界観
誰が何を思って作ったのか、もはや、そちらの方が気になる

絶叫番長

全国の遊園地やテーマパークを訪れ、ジェットコースターをはじめ、アトラクションのレビューをしています

2コメント

  • 1000 / 1000

  • たけっち

    2020.11.18 12:14

    @たけっち「海と人と 小樽博だより 踊る炊飯器や野菜 人気の台所ミュージカル」 夏休みに入り、小学生や幼児の人気のマトになっているのが、暮らしの百科館内にあるホクレンの「キッチン・ミュージカル」。遠足前夜の台所で「私が主役よ」と、電気炊飯器、冷蔵庫やつりだな内の野菜、缶詰、たまご、パン、ガスレンジ、やかんなどが競って歌い踊る。上映時間八分の仕掛けは、コンピューターと空気圧制御によるもの。東京ディズニーランドの舞台人形を手がけたメーカーの作品で、歌は友竹正則と淀かおるを起用。手の込んだ仕掛けが子供に楽しい夢を与えており、宣伝臭さがないのも好評の要因。十-十五分間隔で上演されており、約四十席のミニ劇場内は冷房もよく冷えている。 (北海道新聞1984年7月26日朝刊21面 北海道新聞縮刷版1984年7月号945頁)
  • たけっち

    2020.11.12 16:34

    1984年の小樽博覧会にてホクレン提供のアニマトロニクスショーとして出展されたものかと思われます、声・歌は友竹正則と淀かおるを起用したようで・・1984年7月26日北海道新聞(縮刷版閲覧)に似たような人形の構図の写真があったのでおそらく小樽博の物かと