高さ35m/最大傾斜85°/トーゴ/Ultratwister
トーゴ製の異色コースターの中でも更なる異色作が、ルスツリゾートの遊園地の中でも観覧車やバイキングがあるエリアから、更に脇道を進んだ奥地のかなり目立たない所にひっそりと隠れている。ひと気もない森の中に突然、奇妙な建造物が現れるのはかなりのインパクトで、大げさかもしれないが未知の遺跡を発見した探検家になったような不思議な感覚に陥った。
前半の展開は通常のウルトラツイスターと同じ。垂直に巻き上げて、85度のファーストドロップ。その後、キャメルバックがあり、ハートラインロール。ここまでは全く同じ。通常であれば、コースの先端に達して止まり、折り返して、後ろ向き走行という展開になるのだが、このウルトラツイスターはノンストップでダイブループに突入する。そのまま下の層での2回のハートロールラインも後ろ向きではなく、前向きでグングン進んでいく。そこで、最終的に前向きで到着するので、乗り場を出たすぐ後に、ターンテーブルがあり、そこで後ろ向きにするという新たな仕掛けが追加されているのが面白い。
通常よりもスピード感があり、スリルも増しているのは確かだが、個人的には残念な点が大きかった。まず、ハーネス。一般的な肩ハーネスではなく、肩の部分と腰の部分が別れたハーネスになっているのが残念。浜名湖パルパルの四次元と同じ形で、肩の部分はプラスGで下がってくるし、腰の部分もどんどん締まってきて痛く、良いところがない。ちなみに、ダイブループも逆さになってからしばらく進むような感覚が四次元とかなり似ていた。さらに下の層でのハートラインロールもどう考えても、スピードが出すぎている。まるで宇宙飛行士の訓練装置。強いGに苛まれながら、頭を左右に振られて、ぶつけまくったので辛かった。
かなり面白い発想ではあるが、このバージョンが流行らずに、ここだけの設置に留まったのは当然だろう。激しいコースター(と言うよりも経年劣化かもしれない)が好きな人はツボにハマるかもしれないが、個人的には通常のウルトラツイスターの方が展開が豊かで、楽しいように感じた。
B
本当に遊園地とは思えないほど、急なので笑ってしまった
森の奥に隠れているので案内板がある
簡素な乗り場
まず最初にいきなりターンテーブルでの方向転換から始まる
車両を真上に向ける装置もかなり間近で見られる
ほぼ垂直のファーストドロップ
異色のダイブループ!
かなりハードなハートロールライン
見た目は一緒だが、ハーネスの形が他のものとは違う
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