長さ199ｍ／高さ6ｍ／最高速度32ｋｍ/h 

 Zierer／Tivoli Medium

　ドイツのジーラー社製のチボリコースターと呼ばれるモデルで、ナガシマスパーランドのチルドレンコースターと全く同じもの。レイアウトも全く同じで、シンプルな8の字コースになっている。だが、細かな違いが2つある。細かいようで、実は乗り味に大きく影響を与える違いだ。

　まず、1つ目は車両が13両編成と短いこと。いや、十分長いだろうと思うかもしれないが、ナガシマは15両編成だ。このモデルの面白さは、車両の長さとコースのコンパクトさから生まれる独特な振り回され感にあるのだが、それがナガシマのものを先に乗っていると、かなり弱くなっているように感じた。2つ目も同じく、振り回され感を弱めている要素。それはニアミスの少なさだ。コースの周囲にはしっかりと木々が植えられているのだが、ナガシマのものに比べると、低い木が多く、木々に覆われている感がない。どこか箱庭のような感じだ。また、最後のカーブドロップで、スピードを上げながら、乗り場に突っ込んでいく迫力も、乗り場に屋根がないせいで、少し弱くなっている。

　てんとう虫は普通に楽しいコースターではあるが、全く同じコースターであるはずのチルドレンコースターと比べて、物足りないのも確かだ。全く同じ量産型のコースターであっても、環境や状況によって感触がかなり変わってくる。このあたりがコースター巡りの面白さであり、醍醐味でもあると思う。

B

箱庭のようなコースター

乗り場には屋根もなく、ただの簀の子が
物置きになっていたりと味気ない

木々がニアミスとして働いていないのは惜しいところ