ユニバーサル・スタジオ・ジャパン／ハリウッド・エリア 

ユニバーサル・クールジャパン2019にて開催（2019/5/31〜8/25）

　シネマ4Dで実施された期間限定アトラクションの中で、個人的に一番好きだった「ゴジラ」の新作で、しかも、それがエヴァンゲリオンとのコラボレーションということで非常に楽しみにしていた。期間中は、セーラームーンと同じシネマ4Dで午後からの上映となっていた。

　映画の「シン・ゴジラ」がゴジラの世界にエヴァの要素を取り込んだと言えるなら、「ゴジラ対エヴァ」はエヴァの世界にゴジラの要素を取り込んでいると言える。正直、「シン・ゴジラ」は妙にシリアスぶっている割には、ギャグみたいな内容で、全く面白いとは思えなかったのだけど、こちらは逆でお祭り騒ぎに振り切っており、「エイリアンVSプレデター」と同じようなノリで、イベントとして皆でツッコミを入れながら、楽しむのが正しいスタイルの内容になっている。舞台は第3新大阪市。大阪がネルフの防衛都市となっており、通天閣や道頓堀など大阪のランドマークが登場する。また、そんな誰もが知っている大阪だけでなく、梅田周辺での戦いでは阪急電車の梅田駅を模したシーンが登場するなど、地元民が笑えるような目配せも忘れていない。そして、中盤からはゴジラ最大の敵であるキングギドラも登場するのだが、ここは、もっとゴジラとエヴァの戦いがしっかり見たかったところ。やはり1人称に対するこだわりは強く、輸送機とエヴァで視点のパスワークがある等、かなり無理があるので、相変わらず、そこは気になった。

　上映終了後には、拍手が起こっていたが、同時にそれに対する笑いも起きていたので、「ターミネーター2：3D」と同じようクルーによって仕組まれているものなのだろうと思う。正直、拍手をするほどの完成度ではないが、レアなものを見れたという拍手なら悪くもないかもしれない。

B

ポスター等はシリアスな雰囲気だが、
実際にはコメディといっても過言ではない

プレショールームの様子