進撃の巨人・ザ・リアル(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン/ニューヨーク・エリア

ユニバーサル・クールジャパン2019にて開催(2019/5/31〜8/25)

 今回のクールジャパンのサマータームで一番人気を集めたアトラクション。「進撃の巨人」とUSJのコラボアトラクションは4度目だが、ターミネーター2 3-Dの施設で実施されるのは初めて。初回の2015年は旧テレビプロダクションツアーの通路を使った展示アトラクション、2016年と2017年はシネマ4Dにて4Dアトラクションを実施、またステージ18前に毎年、女型の巨人、壁の巨人、鎧の巨人をリアルサイズで再現した巨大展示を行ってきたが、お世辞にも面白いものではなかった。ただ、アトラクションとしてのクオリティは低かったが、「進撃の巨人」自体に興味を持てたのは間違い無く、アニメシリーズを見始めたりしたので、その点では成功なのかもしれない。ただ、そのアニメシリーズも途中で飽きてしまって放棄したのだけど。

 シネマ4Dではないので、どうなるかと心配していたけど、約3ヶ月のイベントにしては十分な改装がされており、待ち列、プレショー、メインショーとサイバーダイン社の面影なく(元々シンプルな作りではあるが)、しっかりと「進撃の巨人」の世界が作られているのは驚いた。ストーリーはウォールマリアの奪還作戦が舞台となっている。プレショーでは2人の新聞記者がウォールマリア奪還作戦の取材について打ち合わせするという内容で、登場人物や設定について丁寧に説明してくれる。かなり説明的で長すぎる気もするが、おかげで初見でもちゃんと話についていける。ただ、かなりネタバレを含んでいたので、アニメシリーズを途中まで見ていた僕は色々と知らない情報を先に知ってしまって動揺してしまった。

 メインショーは最初からスクリーンが3面ある状態(ターミネーターの最後の状態)でスタート。ステージ上にも崩れた屋根や岩の造形が作られている。また、スクリーンだけでなく、後方の壁にも立体起動装置で飛び回る調査兵団が映し出されたり、客席の真後ろにはプロジェクションマッピングで超大型巨人が登場したりと、新たな試みがなされている。ただ、全体として面白いかと問われれば、微妙だと言わざるおえない。実際の役者が演じる調査兵団とスクリーンに映し出されるアニメの調査兵団を同列に扱っているのだが、どう見ても違いすぎるので、互いに繋がりが感じられず、展開が頭に入ってこないし、アクションも、さすがにワイヤーアクションまでは無理かもしれないが、殺陣をして走って逃げるの繰り返しで、イマイチ迫力がなかった。中盤から巨人の着ぐるみが登場するが、これも見せ方が良くない。獣の巨人が岩を投げるシーンなんて、ダサすぎる3D効果もあって、見ている方が恥ずかしくなるような出来だった。途中でアニメのオープニング曲が挟まれたり(これもかなり恥ずかしい)、最後のシーンも思わせぶりだったりと、壮大な予告編を見せられているようだった。実際にアニメシリーズを見直したくなったので、その点ではまた成功しているのかもしれないが、なんだか少し腹が立つ感じがした。


B−


照明の色だけでかなり雰囲気が出ている
待ち列は建物の裏の外のエリアになっていた
しっかりと進撃の雰囲気が出ていた建物内の待ち列は
次回待ち用の待機スペースになっていた


↓撮影禁止だったので、雰囲気が伝わりやすい動画を貼っておきます


絶叫番長

全国の遊園地やテーマパークを訪れ、ジェットコースターをはじめ、アトラクションのレビューをしています

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