ワイルドマウス(みさき公園)

 みさき公園の入り口に着いて右側に堂々たる姿を見せているワイルドマウス型のコースターだが、よくあるワイルドマウスとはどこをどう見ても違う。コースの形状やレイアウト、コースターの車両に至るまで全て見たことがない、違和感の塊のようだ。それもそのはず、このコースターは、水を使ったアトラクションを得意とする(ナガシマや富士急にもあるシュート・ザ・シュートと呼ばれる大型の急流すべりが有名)ホプキンス社製の珍しいコースターで、世界的に見ても7つしかない(1つは営業終了)。しかも、その中でも、ワイルドマウス型のコースターはここの1つだけという超レアコースターなのだ。

 超レアだからと言って、めちゃくちゃ面白いかといえば、残念ながら、それは直結しない。むしろ、量産化されなかったのが、納得できる出来だと言える。2人乗りの短い車両が2両繋がっており、4人乗りの車両はこの手のコースターとしては大きめで、安定感がある。急なカーブが続く、ワイルドマウスらしいレイアウトにはなっているが(それもまた歪だが)、車両の大きさとスピード感のなさが仇となり、振り落とされそうなスリルは全く感じない。ドロップらしいドロップが1回もないので、常にスロープを降りていくような、のそのそとした動きになってしまっている。

 日差しが強い夏場に行ったら、係のオッチャンがコースターの座席に日除けのカバーを掛けてくれていた。それでも座ると、かなり熱かったが、優しい気遣いだ。途中と最後にあるブレーキがかなりキツイのだが、それについても丁寧に説明してくれたりと、ホスピタリティは抜群だった。


B


入り口側から、一見した時のインパクトが凄い
乗り場は非常に簡素な作り
車両も独特すぎて、インパクト大
各車両に「Dolphin」や「Elephant」等、動物名が付いている


巻き上げの様子
ここもかなりの衝撃がある
かなり歪なヘアピンカーブ
見た目とは裏腹に乗ると、大したことない(笑)
座席が暑くならないように日除けのシートを被せてくれていた
少し高くなったところから撮った全景
複雑なようで、実はシンプルなレイアウト


絶叫番長

全国の遊園地やテーマパークを訪れ、ジェットコースターをはじめ、アトラクションのレビューをしています

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