パニックコースター バックダーン(東京ドームシティ)

東京ドームシティアトラクションズ/ジオパニックゾーン

Gerstlauer Amusement Rides GmbH/Shuttle Family Coaster

  「トウキョウパニッククルーズ」の跡地にできた屋内型の新コースター。2019年3月23日のオープン初日に行ってきた。他のパークをはしごしてきた後だったので、到着したのは16時頃だったが、その時点で40分待ち。オープン初日は常にそれぐらいの待ち時間だったようだが、夜になってからは場所柄とても空いていて待ち時間なしで乗れるぐらいにまでなっていた。コースターの特性上、1車両運転しかできないので、回転率はかなり悪い。

 国内では「高飛車」や「スピンランウェイ」で知られるゲルシュトラウアー社製のファミリーシャトルコースターと呼ばれるモデルだが、レイアウトや構成はここだけのものになっている。このコースターは同じコースを2周する。それだけ聞くと、子ども向けのコースターでよくあるので驚きはしないが、このコースターは一味違う。

 乗り場は、正面を除いた三方が白い壁になっており、そこに映像が投影されるようになっている。まず最初に爆弾が左横の壁に登場。「走行中は前を向いてお乗りください」というアナウンスの直後に真横を向かされるので、なんだか変な感じがする。そんなことを考えていると突然の急発進。タイヤ推進の加速なので、実際には大したことないのだろうが、屋内ということもあり、なかなかインパクトがあるスタート。1周目は完全な暗闇の中を走る。急発進の後に右旋回し、その後、落下、そして、小さなホップと続く。ここが唯一、浮きそうなポイント(残念ながら浮きはしないが)。あとは、S字カーブを繰り返しながら、狭いスペースをくねくねと進む。乗り心地は良く、むしろスムーズすぎるぐらいだ。途中で、もう一度、タイヤ推進があり、ひっそりと少しだけ加速するところで、オッとなる以外は、大きな落下も皆無で、スリルは控えめだ。

 そして、乗り場に戻って来るのだが、なんと車体が逆向きになっている。乗り場に頭から突っ込んでいくのだ。走行中にコースの切り替えが行われている、クレバーなシステム。そして、先ほどより大きな爆弾が登場して、また爆発が起こると、後ろ向きに急発進。2周目は鮮やかなライティングがされ、楽しげな音楽が流れる中を、逆向きで走る。コースは同じなので、スリルは控えめ、後ろ向きとはいえ、怖さはほとんどない。また、乗り場に戻って来ると、コースターは正しい向きに。白い壁が鮮やかなペンキに塗られて、終了となる。

 コースターのシステムは斬新で面白いが、個人的にはスリルが足りなすぎるし、映像やスタッフのアナウンスの面白さが伝わりきらない、乗る前に最後の演出が見えてしまう等、演出的な荒さが目についてしまった。いかんせん、子ども向きという趣が強い。実際に、子どもたちが大喜びでリピートしまくっている姿を何度も見たので、そういう意味では、大成功なのだろうが。


B


地下1階エスカレーターで降りたところにある
入り口からは全容が見えないためか、
左にあるモニターでネタバレ全開の紹介がされている
これだけしか並んでなくて40分待ちなので、
かなり回転率は悪い
乗り場が階段上にある
専用の車いす用リフトもある
ショットガンゲートと呼ばれる扉(カッコいい)
1人だと強制的に相席になる
車体も半分が真っ黒(1周目のイメージ)、
半分がカラフル(2周目のイメージ)となっている
安全装置はシートベルトと腰のバー
荷物は全て持ち込みとなっている
最後には白い壁がカラフルに
乗る前にも見えてしまうのは残念
初日限定で配られたクッキー
美味しかった

絶叫番長

全国の遊園地やテーマパークを訪れ、ジェットコースターをはじめ、アトラクションのレビューをしています

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