東山動植物園
1961年から運行しており、50周年を迎えた2011年には名古屋市の認定地域建造物資産にも認定されたという歴史的なコースター。とはいえ、一般的な基準で見れば、コースターかどうかは微妙なところだけど、Roller Coaster Data Baseにも登録されているので、ここではコースターとして扱いたい。
スロープシューターという名前の通り、レールはなく、スロープ状の舗装された道をボブスレーのような車両に乗って駆け下りる、世にも珍しいコースター。車両は前後に2人ずつの4人乗りで、左右に握り棒がある急流滑りのようなスタイル。出発はスタッフによる手動。リフトの前でしばらく待機し、前の車両が途中1ヶ所にある左右から挟み込むブレーキを過ぎると、スタッフに押されてチェーンリフトに引っ掛けられる。車両の先頭には左右にタイヤが付けられおり、それを利用して、坂道をS字に折り返しながら、下っていく(いわゆるサイドフリクション)。ただのソリで急カーブに突っ込んでいくので、かなり衝撃があるのではないかと構えていたが、驚くほどスムーズな旋回で、むしろ期待外れなぐらいだった。直線コースでも、車体が低いこともあって、風を切って進むのが気持ちよく、乗り心地はかなり良かった。ただし、スピードはあまり上がらなくて、常に一定な感じがする。ただの路面に、普通のタイヤなので、摩擦による抵抗がかなり大きいのもあるだろう。最後には止まりそうなスピードにまで落ちてしまっていた。もちろん、出発が手動ということは、停止させるのも手動なわけで、あまり早すぎても無理なのだけど。動力がスタッフの力技だけというのは、見た目には面白いけど、繁忙期にスタッフの腰がやられてしまわないか(実際、訪れた日は春休みで大行列のフル回転)、かなり心配になった。
B
大きな駅舎。天井もなぜかかなり高い
なんと50分待ち表記。実際には2台走行で30分ぐらい待った
注目度抜群の巻き上げ。1人で乗るのはちょっと恥ずかしかった
ひたすらS字に下っていく、まさにスロープ
コースターというよりはゴーカートに近い雰囲気
出発も到着もスタッフによる力技。大変そうだ
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