美少女戦士セーラームーン・ザ・ミラクル 4-D(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン/ハリウッド・エリア 

ユニバーサル・クールジャパン2018にて開催(2018/3/16〜6/24)

 もはや、定番とも言って良いコラボ4Dもの。去年までは午前午後に分かれての2本立てだったが、今年のクールジャパンはセーラームーン一本のみなので、1日上映しているし、また対象となる層(ターゲットが「若者、特に男性向け」だったのが、「30代以上、特に女性向け」となっている)が今までと違うためか、大きな混雑はなく、終日20分〜40分程度の待ち時間で体験できるようになっている。

 個人的には、セーラームーンは幼稚園の時に周りの女の子達がハマっていたというボンヤリとした記憶があるだけで、特に思い入れはない。なので、純粋にアトラクションとしての面白さで判断するしかないのだが、ある意味で、いつものコラボもの、という感じだ。つまらないわけではないが、全体的にケレン味が足りないし、コンテンツ自体に興味がない人をも魅了するほどの仕掛けがあるかと言われれば、疑問が残る。あくまでイベントだし、こんなぐらいだろうね、という感じ。

 今回はアトラクション名として冠されてはいないが、今まで通り、あくまで「リアル」にこだわっているのがわかる。ただ、その「リアル」さへの追求の仕方が毎回、少しズレているようにも思えるのだ。「進撃の巨人」や「ゴジラ」で行われていた1人称的な目線での「リアル」も、それは違うだろうという感じなのだが、今回は、観客と映像の縮尺を1:1のバランスで貫くことで「リアル」を表現している(2016年版「ドラゴンボール」にあった劇場にキャラが突入してくるシーンの発展形とも言えるが、あちらの方がはるかに効果的だった)。そのせいで、見る側が傍観者のようになってしまっているのが残念だ。椅子がひたすら激しく揺れるだけで、キャラクターやその戦闘は小さくまとまって見え、映像的には大したことが起こっていないように見えてしまう。ただ単に「リアル」なだけでは面白くないし、演出された上での映像的な「リアル」というものがあるということにそろそろ気づいて欲しい。あと、外国人もターゲットにするなら、英語字幕ぐらい入れてもいいのにと思う。

 キューティ・ユニバーサル・ロッドというオリジナルグッズが販売されていて、アトラクションと連動して光るらしいので、ちょっと楽しみにしていたのだが、僕が見た回には、誰1人としてロッドを掲げている人がいなかったので、拍子抜けだった。かといって、自分で買うつもりもないんだけど(笑)。


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絶叫番長

全国の遊園地やテーマパークを訪れ、ジェットコースターをはじめ、アトラクションのレビューをしています

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