パイレーツ ブラスト(ラグナシア )

ラグーナテンボス ラグナシア

長さ478m/高さ12m/最高速度43km/h

泉陽興業

 ラグナシアのオープン当初はトレジャーハンティングというインディジョーンズ風ジープ型ライドだったのを魔改造してリニューアルオープンしたトロッコ型コースター。とにかく痛いと、評判が良くない上に、先にVRアドベンチャーの方に乗ってしまったせいで、ハードルが下がりに下がった状態で乗ったこともあってか、かなり面白く感じられてしまった。先入観なく考えても、実際、とんでもなく変なコースターで、その独自性が面白く、ラグナシアに行ったなら、必ず乗るべきコースターなのは間違いない。

 4人乗り×2両のトロッコ風車両だが、車両自体がかなり大きく、頭も半分ぐらいしか出ないぐらいの深さがあるので、まさにバスタブのよう、クッションもかなり厚く、安全バーもシュート・ザ・シュートのような太さだ。元々、ジープ型ライドだったものが、大まかなコースをそのままにコースターに改造されているので、コース自体はかなり無理があり、訳のわからない挙動が多いが、全然痛くはなかった。むしろ、途中の小さなドロップでもちゃんと浮遊感があるし、狭い屋内を駆け抜けていくので、爽快感すらあった。

 海賊が財宝を隠した洞窟を探検するというテーマに沿った造形はとてもよく作り込まれているのだけど、そのほとんどの前を一瞬で通り過ぎてしまう。ある意味、贅沢なアトラクションだ。途中、おそらく最高スピードとなる地点での作り込みが特に凄くて、じっくり見たいような、一瞬しか見れないからそこ価値があるような不思議な感覚になった。不覚にも、冒険心をくすぐられてしまったのだ。

 最後の巻き上げで、海賊の財宝が登場。大げさな音楽も流れて、興奮していると、すぐに大きめのドロップが来る。そして、屋外に飛び出すのだが、ここのカーブがスゴイ。本当に壁のような、SASUKEでいう反り立つ壁のような、急上昇で、ガコンと衝撃があり、驚かされる。ここはさすがに上手く乗らないと痛いだろう。僕自身はこの手のコースターに乗り慣れているので、上手く回避して何ともなかったし、むしろ笑いが止まらなかった。こういう訳がわからないの大好き。屋外に出たら、すぐにブレーキポイントがあり、そのあとは小さな捻りドロップがあって終了。ここは蛇足感があったが、大満足のコースターだった。VRアドベンチャーにわざわざ乗るなら、その時間を使って、こちらに3回ぐらい乗った方がよっぽど有意義だと思う。


A−


看板も待ち列も左なのに、中に入るときは右
VRアドベンチャーは逆という謎の運用
反り立つ壁の後、屋外のパート


絶叫番長

全国の遊園地やテーマパークを訪れ、ジェットコースターをはじめ、アトラクションのレビューをしています

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