ユニバーサル・スタジオ・ジャパン/ハリウッド・エリア
ユニバーサル・クールジャパン2018にて開催 (2018/1/19〜6/24)
毎年恒例、そして、毎年劣化が進んでると言われるモンハン。今年の評判は、歴代で最低と言っても過言ではなく、どんなものかと怖いもの見たさで、体験してみたが、その前評判に偽りはなかった。とはいえ、元々、そこまで評判の良いイベントではない。実物大のモンスターを展示してた時期も、ただ置いているだけで、僕がゲーム自体、1作目しかやったことがないというのもあって、アトラクションとしてはそこまで面白くなかったと思う。去年の映像を見るだけアトラクションも、僕や友だちは『焼き芋・ザ・リアル』(途中で使われる熱風が焼き芋みたいな匂いで、そこが唯一リアルだといい揶揄)だと言って笑っていた。だが、それすらも良かったように思えてくる。
CMでは今回は実際に狩りができるかのように煽っているし、おそらくアトラクションのシステム的にもそうするつもりだったのだろうが、実際に出来上がったものは、ちょっと豪華なフォトオポチュニティでしかなくなっている。システム的には咋夏の「ドラゴンクエスト・ザ・リアル」と同じで、マーカーのようなものを持ち、スクリーンの前に立つと、武器を持っているように見えるというAR技術だ。そのマーカーの構え方によって大剣、ランス、ヘビィボウガン、太刀の4種類の武器が画面上で反映される。
場所はエントランスから入って左側、シネマ4Dの奥にあるステージ18。いつも通り、建物の横を回って裏手に行く。元MBSのスタジオとして使われていた場所を利用している。待ち時間は60分となっていたが、パッと見える範囲には誰も並んでないし、奥も広くないことは知っているので、そこまでではないだろうと、並んでしまった。実際には15分ほどで予想通りだった。
中に入ると、カウンターがあり、マーカーとQRコードを受け取る。その後、すぐ後ろで8人ずつ3グループに分けられ、簡単な注意事項がある。ただし、キャストの地声なので、狭いとはいえ、ハイテンションすぎて何を言っているのかほとんどわからないし、周囲がガヤガヤしているのでよくわからないまま次の部屋へ。次の部屋はちょっとした造り込みがされており、正式なプレショーといえる。とはいえ、去年ほどの豪華さではなく、少し並べてある程度。ここで映像を見て、武器を出す練習をするのだが、「あくまで調査なので、武器は攻撃のためではなく、威嚇や防御のために使ってください」と言われる。すでに意味がわからない。その先にまた狭い部屋があり、グループごとに並ばされる。もしかして、これがウォークスルー要素なのか、と動揺しながら、しばらく待機していると、先ほどのキャストが現れ、グループごとに先導される。その先に大きなスクリーンがあり、モンスターと対峙することになる。
結局のところ、調査報告の写真を撮る、ということらしい。狩りができないなら、それはそれとして納得するとして、なぜポーズを決めなければいけないのか。勝手に上手いこと撮ってくれ。なぜこっちが寄せていかないといけないのか、意味がわからない。その上、写真がどこから撮られるのか、自分の目線をどこにやれば良いのかわからないし、武器が大きいので顔に被ってくる。キャストも頑張って必死で盛り上げようとしてくるが、それまでに上手く入り込めるような仕掛けがないので、余計に冷めるだけだ。なんと最後には、モンスターを倒すために武器を振れと言ってくる。5分前にやるなと言ったじゃないか。ブレブレすぎる。
出口ではQRコードをスキャンし、クルーと一緒に写真を確認できるのだが、その時の空気が辛すぎた。こっちは完全に冷めているのに、USJクオリティの接客をされるので、逆に申し訳ない気分になってくる。手には、巨大な武器を持っている割に、私服にカバンを持って棒立ちしているという謎シチュエーションすぎる滑稽な写真を買う人はいるのだろうか。ただ、写真を購入しなくても、そのQRコードを使えば、あとでダウンロードできるというのは良いと思う(上のような写真を4枚ダウンロードできる)。もっとも、金を取れるほどの価値がないからなんだけど。
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