スペースワールド
数少ない開園当初からあるIMAXシアターで、アトラクションというよりは本格的な映画館という趣。スペースワールド最後の12月に上映されているのは「ザ・ドリーム・イズ・アライブ」。1985年に製作された作品で、スペースシャトルの打ち上げや宇宙での活動の記録が70mmフィルムに収められている。スクリーンは中央左寄りに大きな傷があり、お世辞にも綺麗とは言えない状態だし、フィルムも劣化している。しかし、70mmフィルムでIMAX作品を見る、これがどれだけ貴重な体験か。後にも先にもない体験。日本ではおそらく最後だろう。比喩的な表現ではなく、本当に失われゆく文化を目の当たりにすることができる貴重な機会なのだ。エキスポシティで日本最大の次世代IMAXレーザーを見たこともあるが、それはあくまでもデジタルな凄さだ。フィルムが持つ画質の良さ、情報量の多さが圧倒的な迫力、現実味を持って目の前に立ち現れてくるのだ。作品としても約40分と、1つのアトラクションとして考えると長めだが、それを感じさせないぐらい今、見ても面白い。遊園地オタクであり、映画オタクでもある僕が言うと、その貴重さに喜んで騒いでいるだけだろうと思われるかもしれないが、近くに座っていた小学校低学年ぐらいの女の子が上映終了後に「面白かった」と言っていたのだ。保証されている。
本編の上映前には10分間ほど、この1年間のスペースワールドのCM集が流される。IMAXスクリーンに上映されるにはお粗末すぎる映像と編集だったが、これがまた良かった。こういう空間が次々に失われていくのは本当に寂しい。
A
上映回数は1日2、3回とかなり少ない
豪華なロビー
巨大なIMAXスクリーン
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